妊娠を考えたり実際に妊娠すると、産後の子育てについて、想像するようになりますよね。とはいえ、妊娠中は妊娠中で意外とやることがあったり、料理や裁縫を始めてみたりと、慌ただしく過ごしていたりすると、産後のことを考える時間があまり持てなかったりするのが現実ですよね。
出産すること自体がまず長い道のりで、そこにたどり着くまでがすでに奇跡の積み重ねであることを考えると、産後の子育てのイメージと現実の間にギャップがあるのはやむ無しかなという気もします。
そうはいってもできるだけ事前に色々なことを知っておけば、心の準備も含めて体制を整えておくことができるし、ショックも少ないと思います。
今日は、著者が感じた出産前の産後のイメージと現実のギャップについて、まとめます。
床上げ期間で完全回復するとは限らない
一番想像と違っていたのは、回復までにかかる時間の長さ。産後の産褥期(床上げ期間)は一般的に3週間程度と言われていますが、完全に体調が回復し今まで通り過ごせるようになる期間という意味ではない、ということでした。
出産時の状況や体質などさまざまな理由により、人によって回復するのにかかる時間は異なるようです。
著者の場合は、3週間で傷口は塞がりつつあったものの、開いた骨盤が閉じていくプロセスがゆっくりであったり、ホルモンバランスが乱れてむしろ産後2か月ぐらい経過してから手足の関節に痛みが出るようになりました。結局体が戻ったな、と感じるまでに半年以上かかりました。
回復の兆しが見えてきた半年ごろまでは「本当に体調が戻るのだろうか」とかなり不安になりました。
また、運動も回復に合わせて負担の少ないものから少しずつ慣らしていく必要がありました。ウォーキングやストレッチは産後すぐ可能でしたが、筋肉が戻るのにはそれなりに時間がかかり、著者の場合、セラピストのアドバイスを受けながら、走れるようになるまでかなりかかりました。
健康は必ずしも思い通りになるものではないので、こういうこともあるのだということを知っておけると、不安も少なくすんだかなと思います。
子供は毎日成長する
自分の体調回復は不安要素でしたが、一方で「毎日成長していく子供の姿」を見られるのは嬉しいギャップでした。
もちろん体自体もどんどん大きくなるのですが、それ以上に子供は毎日世界の新しいことを知ったり、新しいことができるようになるために一生懸命活動します。もう無我夢中です。
立っちするために毎日ものに捕まって何度も何度も練習する姿や、新しいものを見つけてまじまじ観察する姿を見ていると、本当に愛おしくなります。
子供が歩いた、話したなど節目節目のことは良く人から聞いたりしますが、親になると子の実際の成長プロセスを目の前で毎日見ることができます。
子供の成長が一般的な月齢から遅れていたりすると不安になることもままありますが、成長のサポートをしながら一緒に取り組み、できるようになると、小さな一歩でも嬉しくなるものです。
時間管理の難易度が上がる
これまでの生活と比較して、タイムマネジメントの難易度は格段に上がりました。
お出かけ前に子供の着替えが進まない。直前にオムツ替えが必要になる。体調を崩す。などなど、想定外のトラブルを数え出したらキリがありません。
また、所要時間にも要注意です。
- 外出が必要なときは時間に余裕をもつ。
- 利用する公共交通機関でベビーカーが乗せられるか、親一人でたどり着けそうか、調べておく。
など、当日になってトラブルが起きないように、起きても余裕をもって対処できるように、下調べとゆとりのあるスケジュール設定は大切です。
同じようにお子さんを持つ親御さんとのアポイントメントの場合は、お互い様ということであえて待ち合わせ時間に幅を持たせて2時から3時の間に待ち合わせ、などとしておくと、プレッシャーも少なくて済みます。
友人関係が疎遠になる
これまでは意気投合していた仲だったとしても、お互いの状況が変わり話す話題がずれてきてしまったりするもの。
単純にお世話で手いっぱいで日中連絡が取りづらくなったり、子供の生活時間に合わせて生活するため夜会うことが難しくなったりすることも、原因かと思います。
もちろん置かれた環境に関わらず交友関係が続く友人もいて、そういう関係にはとても感謝するようになりました。
とはいえ、仮に今疎遠になってしまう相手がいても、それが時間や共通の話題が原因で、価値観そのものの相違でなければ、将来またお互い状況が変わって同じ時間を過ごすことに心地よさを感じる日が来るかもしれないと思うので、全ての疎遠な関係性に悲観的になる必要はないかな、とも感じました。
最後に:「こんなはずじゃなかった」を減らすために
最後に、イメージとのギャップを減らすために、個人的なアイデアをまとめてみたいと思います。
- 妊娠前にできることは、やっておく(妊娠中はあくまで体調に無理のない範囲で)。例えば事務手続きや引っ越しなど
- 産後の予定を立てる上で、体調がすぐ回復するとは限らない、ということを念頭に置いておく(状況を見ながら予定を立てる、というのも手です)
- おもちゃは子供の成長や興味に合わせて少しずつ揃える(特にフィジカルな成長をサポートするおもちゃ)
- 予定を立てる時は時間に余裕を持つ。早めに準備をする。予定を詰めすぎず、長期スパンで予定を立てる,
- 友人関係が疎遠になっても焦らない。良い関係ならば将来また身近になるかも。そうでなければ必要のない関係かも。
読んでくださった方の「こんなはずじゃなかった」が少しでも減りますように。
では、また!
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