今日はプラハのレストランをご紹介したいと思います。
チェコでは歴史ある建物が商用・住居用に普通に使われているので、外食の際には食事だけでなく店内の内装やインテリアも含めて2度楽しめます。今日ご紹介するのは、その中でも歴史ある2つのレストラン。
ウ・フレクー(U Fleků)
なんと最初の記録が1499年にまで遡る歴史あるブルワリー。敷地内は複数のホールとビアガーデンからなり、全部で1200席にもなります。ビアガーデンは特に夏場、たくさんの人で賑わいます。
500年以上現役で使われていることもあり、内装からはその歴史を感じることができます。天井の造りなどは建設当初のゴシック様式が保たれている一方、修復の過程でルネサンス様式など新しい様式を取り込んでいったのが見て取れます。
言わずもがなここの名物はラガービール。店員さんたちが常に何本もビールジョッキを持ってレストラン内を歩き回っていて、グラスが空になったお客さんの席に新しいジョッキを置いてくれます。あとリキュールの入ったショットも持ち歩いています。(いらない時はいらないと言えば大丈夫です)
食事はチェコ料理ど真ん中を攻めています。チェコ料理のメインは肉(牛、豚、鶏、兎、鴨など)やチーズ(揚げチーズなど)を使ったものが多く、付け合わせにはポテト(シンプルにボイルしたもの、マッシュポテト、フライドポテトなど)やダンプリング(芋や小麦粉を練って蒸したり茹でたりしたもの)が多いです。いずれもビールにとても良く合います。
入るタイミングが良ければチューバやアコーディオンを持った音楽隊が会場を回りながら演奏してくれます。チェコ定番の民謡が演奏されると会場内が大合唱になったりします(ちなみに私が初めて食事した際に「日本から来た」と言うと日本の民謡を演奏してくれました笑)。
心地の良い音楽や天井や壁に描かれた絵に囲まれて食事をしていると、不思議な気持ちになります。
建物内にはビール博物館もあり、チェコにおけるビール製造の歴史を垣間見ることができます。(要予約)
カフェ・ルーブル(Café Louvre)
食事スペースだけでなくチェス・ビリヤード用のスペースもあります。
1902年創業のカフェ・ルーブル。フランツ・カフカやアルバート・アインシュタインも通った歴史あるカフェ・レストランです。こだわりは当時の伝統あるカフェの姿を維持していくことであり、おしゃれなのに趣がある!内装が特徴です。
今日でもチェコの著名人はもちろんのこと、現地の人々にとって変わらず、新聞を読み、仲間たちと憩い、食事を楽しんだりする場所として親しまれています。
食事のベースはチェコ料理ですが、ポイントはそこに創作を加えているということです。
重く大味なのがチェコ料理の特徴ですが、同じ食材を使いながらもちょっとした工夫をして口当たりをよくしたり、味に深みを持たせたりしています。なのでチェコ料理を初めて食べる人にとってルーブルの食事は入りやすいのではないでしょうか。
また、カフェとして利用する際にはチョコレートケーキなどビッグサイズのスウィーツが揃っていて、ショーケースで実際に見て選ぶこともできます。
またこの店特製のホットチョコレートもあります。私はこの店のホットチョコレートを注文して初めてホットチョコレートが食べ物であるということを知りました。超濃厚。
テラス席もあり、暖かいうちはテラスでの食事も可能です。夕方のアフタヌーンティーでは、紅茶にスウィーツ・サンドウィッチが楽しめます。クロッティットクリームをたっぷりのせたスコーンがお勧め。
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