初めての妊娠・出産、しかも場所は海外、英語圏外。ということで、念には念を入れて著者が夫と共に出産前両親学級を受けた時のことをまとめておきたいと思います。
幸いにも著者が住むチェコ・プラハの産院では英語での両親学級がありました。とはいえ時はコロナ禍真っ只中ということで、オンラインコースのみ開講。通常は現地の講義室に数組単位で行われ、分娩室などの見学もできるはずだったのですが、残念ながらオンラインでの講義+質疑応答という形式に。第一回はお産について、第二回は産後の赤ちゃんのお世話について、第三回は離乳食について、という構成でした。今回は第一回のお産に関するレクチャーについてレポートしつつ、自分の出産体験と照らし合わせてみたいと思います。
お産はマラソンである
レクチャーの最初に先生から言われたのは、「お産とは、マラソンのようなもの」だということ。初産婦さんだと、分娩全体に平均で14時間ぐらい。その間陣痛の痛みと戦い続けなければならない。長期戦だということを頭に入れて、肝心なところで力尽きないようにエネルギー配分をしておきましょう、と。
- 本当にその通りでした。その通りだったけど、時間が経つつれて陣痛の痛みはどんどん大きくなるし、間隔も短くなるしで、エネルギーの配分なんぞ考える余裕は全くなかったです。マラソンでいったら、分けも分からず必死で走ってるうちにいつの間にかゴールしていた、という感じでしょうか。
お産は痛みに耐えるだけじゃない
そういうわけで、お産が始まったら分娩が進むように、歩いたり、ホットシャワー浴びたり、スクワットしたりすることを勧められました。
- 日本でよく聞いていた”ベッドに横たわって本陣痛が強まっていくのをひたすら耐える、痛みを和らげるマッサージなどをする”という流れと大分違うなあ、、、と思っていました。実際LDRにはバランスボールなども準備されていました。分娩時も助産師さんにシャワーを浴びたりスクワットしたりしてね、と勧められました。今思うと、「え?こんなしんどいのに?!」という感じですが、当時は言われるがままに自分を追い込んでいきましたよ笑。
産院へ行くタイミング
①本陣痛が来た時、②破水、出血、下腹部の痛みがあった時などで、産院への連絡や来るタイミングの説明がありました。おしるしは本陣痛前の兆候なので、まだ来なくてよい、とのことでした。
- 著者の場合、実際にはおしるしっぽいのがあった時におしるしだと確証を持つのがそこまで容易ではなく、電話で問い合わせてみると念のため受診という流れになりました。結局おしるしだったようで、受診後帰宅することにはなりましたが、不安な場合はやはり連絡するか、即受診するのが良い、ということのようでした。
本陣痛が始まったら、食事はしない
本陣痛が始まったら食事はしない。なぜなら本陣痛が強まってくると嘔吐してしまう人もいるから、と。どうしてもエネルギーを取りたいときはブドウ糖を摂るのがお勧め。
- 「日本の出産レポ見ると、美味しそうなごはん食べてる人とかお菓子食べてる人とかいたみたいだし、マラソンならなおさらエネルギー必要なのでは?」(←今思えばただ入院前に美味しいものを食べたかっただけ)と思い、おにぎり二つくらいまるっと食べてお産に臨んだ著者。お産佳境で自分の行いを大後悔することになりました。。。
英語対応はあるのか?
医師は基本的に全員英語は話せる。一方で、助産師さんについては、必ずしも英語ができるとは限らない。外国人の妊産婦さんも多いので、必ず一人は英語対応ができるスタッフようにしているけれど、お産が並行していくつも進行していると、英語対応できる人がついてくれるとは限らないので、そこは臨機応変に行きましょう。
- 実際、出産時には5-6人の医師が対応に来てくれましたが、全員流暢な英語を話されていました。助産師についても、著者はラッキーなことに英語のできる方がついてくれました。
バースプランは作るべき?希望は聞いてくれる?
作ってもいいけど、作らなくてよい。お産というのは色んな事が起こり、どんどん状況が変わるので、思い描いたお産通りになるとは限らないことが多いので。特に、緊急時刻一刻を争う中で、判断を下さねばならない時にバースプランと照らし合わせている時間はない。そうはいっても変なことでない限りは産院としてはやるから、そんなに不便はないのでは。
- 著者はこのレクチャーに数日かけて練り上げたバースプランをもって臨んだわけですが(笑)、結局見せずに終わりました。でも後から振り返ってみると、カンガルーケアがしたいとか、音楽をかけたいとか、後産の時に胎盤の状態をチェックして欲しいとか、産後赤ちゃんと夫と三人の写真を撮って欲しいとか、一通りのことはやってくれてました。
- 特別な対応が必要な場合は出産前に伝えて調整しておくのが良いと思うし、そうでなければその場でお願いしてみるのもありかなあと思いますが、希望があるならまとめておくのはチャンスを逃さないためにも良いのかなあと思います。
- 著者はイギリスのNHSのサイトにあるバースプランのテンプレートを参考にしつつ、自分のプランを作りました。
上記の他にも、お産の受入れは受付、その後LDRへ移動、産後は入院施設へ移動、と産院内の様子や動きを説明してもらいました。
いかがでしたでしょうか。海外出産は出産の不安だけでなく、言葉の違いや産院での対応の違いもあったりするので、やはり事前にイメージしておけるだけでも、当日慌てず動けたかなと思います。
ぜひ安全でよいお産になりますように!
では、また!
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